神話 儀式

神話と儀式の関係

神話が、民族社会や宗教性に密接な関係があるのは明らかに見られますが、民族や宗教には儀礼・儀式も不可欠のものとして存在します。

このことから、神話の本質として、儀式の関連性を強調する考察があります。

この神話‐儀式理論の極端な説では、神話とは儀式を説明するために作られたとされています。

聖書学者のウィリアム・ロバートソン・スミスによって提唱されたこの主張では、古代人が何らかの目的を持って儀式を始めた当初には、神話とは何ら関係が無かったとします。
しかし時が過ぎて、元々の目的が忘れ去られたときに、人々はなぜ儀式を行うかを説明するために神話を創り出し、それを祝するためという理由で儀式を行うようになったというように説明します。
人類学者のジェームズ・フレイザーも似通った説を唱えています。
古代人の信仰は人智が及ばぬ法則を信じることで始まり、やがてそのような感情を失ってしまった際に神話を創り出し、それまで行っていた魔術的な儀式を、神を鎮める儀式に刷りかえたという推論をたてています。

現在では、神話と儀式の関係には普遍的な判断をつけず、それぞれの民族ごとに判断すべきという考え方が主流になっています、

儀式が先行し、後に神話が作られたというフレイザーらの説を立証する証拠はほとんど見つからず、逆にアメリカインディアンのゴースト・ダンスの例のように神話が先行して存在し、儀式は神話の補強として発達する例が多いという検証もあるからです。

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